Sunday Roamin’
誕生話
きっかけは、拍子抜けするくらい普通の出会いだった。同じ会社で働いていたふたりが、気づけば毎週末を一緒に過ごすようになり、いつしかカメラと言葉で日曜日を記録するようになっていた。特に劇的な事件は起きていない。ここに書くのは、その小さな始まりの話。
Our Story
4コマで振り返る、はじまり
Koseが新卒でインテリア会社に入社したとき、Mariはすでにその会社で8年目だった。Mariが異動になった撮影チームで、カメラマンのKoseとスタイリストのMariは初めて言葉を交わした。第一印象は、特に何もない。あとから聞いたら「まあ普通の後輩だと思った」らしい。
ところが仕事の相性はやけに良かった。休憩中の雑談で見えてきたのは、それだけじゃない共通点の多さだった。京都、登山、銭湯、行きつけの飲み屋、積読の山。趣味が合う人にはたまに出会うが、Googleマップのピンがほぼニアピンというのは、さすがに笑うしかなかった。

ある日Koseが見せてくれた本棚の写真には、Mariがちょうど読んでいる著者の本が立てかけてあった。偶然と言うには、できすぎている。仕事終わりに連れ立って銭湯へ向かう仲になり、鴨川に座って話しているうちに、なんとなく、というかかなり自然に、ふたりは付き合うことになった。特にドラマチックな告白シーンはない。気づいたら、そうなっていた。
それからの日曜日は、驚くほどアクティブになった。鴨川でチルし、月に一度は山へ登り、蚤の市をひやかし、いい飲み屋を見つけては通う。ただの休日が、いつのまにかふたりだけの小さな遠征になっていた。インドア派だったはずの人間が、気づけば毎月山に登っている。人生、わからないものである。

出かけるときは、いつもKoseのカメラが一緒だった。山の稜線、湯上がりの顔、なんでもない路地裏。「これ、撮っておきたいな」と思う瞬間が、日曜日にはいくつもあった。カメラを持たない日の方が、だんだん少なくなっていった。
気づけばMariは、その日感じたことを言葉にするようになっていた。誰かに見せるためというより、忘れないための覚え書きに近い。今読み返すと、たいしたことは書いていない。でも「今日も良い日だった」ばかり書いてある日記は、案外悪くないものだった。

Koseは京都生まれ、Mariは新卒でこの街に来て8年目。それでも住めば住むほど、京都はまだ面白い。地元の人ほど地元の観光地に行かない、とはよく言うが、ふたりに関してはわりとちゃんと京都を歩き回っている自覚がある。
だったら、ふたりが知っているこの街の魅力を、もう少し多くの人にも見てもらいたい。そうして始まったのが「Sunday Roamin'」。山・まち・食・銭湯。日曜日の気ままなお出かけを、写真と言葉で綴っていく。旅行するように、暮らすように、京都を楽しんでもらえたら。そして願わくば、YouTubeのチャンネル登録もしてもらえたら、とても嬉しい。
Profile
ふたりのこと
Kose
カメラマン・動画クリエイター
カメラマン。生まれも育ちも京都。学生時代からずっとカメラを持ち歩いていたら、いつのまにか仕事になっていた。Sunday Roamin’ではYouTube動画の撮影・編集を担当。山と銭湯とビールがあれば、だいたい機嫌がいい。逆に言うと、それ以外のことはあまりよくわかっていない。

Mari
ディレクター・ライター
ディレクター・ライター。新卒で京都に来て、気づけば8年目。インテリア会社でスタイリストとして働くうち、書くことの方が好きだと気づいてしまった。Sunday Roamin’の企画・執筆を担当している。本屋と蚤の市があれば時間を忘れる。よって、待ち合わせにはだいたい遅れる。



